Adobe Premiere ProとAfter Effectsの違い・使い分けは?【徹底比較】

Adobe Premiere ProとAfter Effectsの違いとは?【徹底比較】

業界スタンダートであり、世界中のプロの動画クリエイターに利用されている動画編集ソフトの Adobe Premiere Pro(アドビプレミアプロ)とAdobe After Effects(アドビアフターエフェクト)。

 

とはいえ、未経験・初心者だと両者の違いがわかりづらいため、次のように思っている方は多いのではないでしょうか?

 

  • Adobe Premiere ProとAdobe After Effectsって、何が違うの?
  • どっちが向いているのかわからない…。
  • 違いをわかりやすく比較して教えてほしい!

 

そこでこの記事では、Adobe Premiere ProとAdobe After Effectsを実際に活用してきた経験をもとに「Adobe Premiere ProとAdobe After Effectsの違い」をわかりやすく紹介します。

 

本記事を読めば、Premiere ProとAfter Effectsの違いがはっきりわかるようになりますよ。

 

目次

Adobe Premiere ProとAfter Effectsの違いを比較

まずはAdobe Premiere Pro(アドビプレミアプロ)とAdobe After Effects(アドビアフターエフェクト)の違いをわかりやすく比較します。

 

Adobe Premiere ProとAfter Effectsの比較表

項目Premiere ProAfter Effects
利用シーン
  • 比較的長めであまり複雑でない動画の制作
  • Youtubeの動画編集
  • すでに撮影した映像のカット、アレンジ、色の補強などに使われる
  • 短いカットや複雑で細かい設定が必要な動画の制作
  • 白紙の状態からの映像製作
  • 高品質のモーショングラフィックやビジュアルエフェクトを動画に加える
適している作業
  • 動画をつなげる
  • 動画を重ねる(合成/3D)
難易度
  • After Effectsと比べると易しめ
  • Premiere Proと比べると難しめ
料金
  • 月3,280円
  • 月3,280円

 

一言で言えば、

  • Premiere Proは動画をつなげて組み合わせる作業に向いているのに対して、
  • After Effectsは動画に高度なエフェクトや合成をつけたり、白紙の状態から動画を作り出す際に利用される

これが違いです。

 

Premiere ProとAfter Effectsはどっちを学ぶべき?

結論、どちらか片方ではなく、両方とも学ぶべきです。なぜなら、それぞれ得意・不得意が異なり、両方できるようになることで、動画編集・映像制作の幅が広がるからです。

 

一般的に、Adobe Premiere ProよりもAdobe After Effectsの方ができることが多いため「After EffectsはPremiere Proの上位互換だ」と考えている方も多いです。

 

確かに、After EffectsはPremiere Proと異なり、エフェクト(動画に特殊効果をつける機能)が多かったり、合成技術も優れていることは事実です。

 

例えば、Adobe Premirere Proをメインに使っている方でも、Premiere Proとは別売りとなっている、After Effectsのような合成機能の豊富な3Dコンポジットソフト(合成ソフト)を使うことで、合成作業を効率的に進めることができます。

 

ですが、Adobe After EffectsはAdobe Premiere Proと比べて、動画や音声をつなぎ合わせる作業はあまり向いていないデメリットがあります。

 

Premiere ProがAfter Effectsよりも優れているポイント

  • 動画や音声をつなぎ合わせる作業が得意
  • 比較的長めの動画の編集に使いやすい
  • 難易度が低い
  • マルチカメラ編集ができる
  • オーディオ編集ができる
  • VR編集ができる

After EffectsがPremiere Proよりも優れているポイント

  • 動画を合成する作業が得意
  • 白紙の状態(ゼロ)から動画を制作する時に活用できる
  • 複雑な動画制作に向いている
  • エフェクト(動画に特殊効果をつける機能)が豊富にある

 

このように、Adobe Premiere ProとAdobe After Effectsには、それぞれメリット・デメリットがあるのです。

 

実際のプロの動画クリエイターも「この作業はPremiere Proを使い、この作業はAfter Effectsを使おう」という風に、利用するソフトを作業ごとに分けている方も多いです。

 

関連:プレミアプロを安く購入するには?月額の値段や買い切り版・無料版を徹底解説

関連:アフターエフェクトの値段や安く購入する方法!買い切り・無料版も解説

 

Adobe Premiere Pro(アドビプレミアプロ)の特徴

OSMac・Windows
料金月3,280円

 

Adobe Premiere ProとAdobe After Effectsのどちらも学ぶことがおすすめですが、 Adobe Premiere Pro(アドビプレミアプロ)の特徴をまとめると次の通りです。

 

Premiere Proの特徴

  1. After Effectsと比べると習得までのハードルが低い
  2. 操作がとにかく簡単
  3. Youtubeの動画編集にも最適

 

1. After Effectsと比べると習得までのハードルが低い

動画編集・映像制作をこれから始める初心者の方には、まず最初に「 Adobe Premiere Pro」を学ぶことがおすすめです。

 

なぜなら、Premiere ProはAfter Effectsと比べても「習得までの難易度が低いから」です。

 

Adobe Premiere Proは短期でも習得が可能なスキル

Adobe Premiere Pro

 

例えば最近は、Premiere Proの基本を学べる「Adobe Premiere Proを学べるオンライン講座・スクール」があります。

 

こういった講座・スクールを活用すれば、Adobe Premiere Proで仕事をするスキルを、最短1ヶ月でも習得可能です。

 

一方、Adobe After EffectsはPremiere Proと比べると覚えることが多いため、もう少し時間がかかります。

 

はじめての動画編集で挫折せずスキルを身につけるなら、一番最初は「AdobePremiere Pro」からスタートすると、ムリなくスキルを習得していけます。

 

関連:Adobe Premiere Pro(アドビプレミアプロ)を学べるオンライン講座・スクール7選【初心者向け・無料あり】

 

2. 操作がとにかく簡単

Premiere Proはプロの動画クリエイターが利用している業界標準のソフトですが、初心者でも操作が簡単なソフトであることが特徴です。

 

Adobe Premiere Proの操作は、タイムラインに映像・音声・画像を並べて、重ねていくだけで、簡単に動画編集ができます。初心者・未経験でも操作方法を理解しやすいです。

 

3. Youtubeの動画編集にも最適

Adobe Premiere Proがおすすめなのは、いま人気の「Youtubeの動画編集」にも特に利用されているソフトであることも大きな理由です。

 

  • 「副収入を作りたいから、動画編集に興味がある」
  • 「いつかはフリーランスとして独立も視野に入れたい」

 

このような方は、企業から需要が高く、案件数も多いYoutubeの動画編集は特に向いています。 Adobe Premiere ProはYoutubeの動画編集に利用されている代表的なソフトですから、まさにピッタリなんですよね。

 

事実として、Youtubeの動画編集案件の募集要項には「Adobe Premiere Proのソフトを利用できる人」と、Adobe Premiere Proがあらかじめ指定されていることも多いです。

 

関連:プレミアプロを安く購入するには?月額の値段や買い切り版・無料版を徹底解説

 

Adobe After Effects(アドビアフターエフェクト)の特徴

Adobe After Effects(アドビアフターエフェクト)の特徴

OSMac・Windows
料金月3,280円

 

Adobe After Effects(アドビアフターエフェクト)の特徴は次の通りです。

 

Adobe After Effectsの特徴

  1. Premiere Proと比べると習得までのハードルが高い
  2. 本格的なエフェクトや合成を使ったプロの動画制作ができる
  3. 白紙の状態からでも動画を作り出せる

 

1. Premiere Proと比べると習得までのハードルが高い

Adobe After Effectsは多機能であるため、Adobe Premiere Proと比べると、スキル習得までのハードルが高めです。

 

  • 未経験から1日でも副業で稼げるようになりたい
  • 最短で動画編集・映像制作のスキルを習得したい

 

このような方は、前述したAdobe Premiere Proの方が向いています。

 

After Effectsも正しく学べば短期で習得できる

とはいえ、Adobe After Effectsも「After Effectsを学べるおすすめオンライン講座・スクール」を活用すれば、数ヶ月程度でも仕事で使えるスキルを習得可能です。

 

そもそも動画編集・映像制作自体が、他の専門スキルと比べると難易度は低めですし、習得までに時間も要しません。

 

Adobe Premeire Proよりも少し時間はかかりますが、最初からAdobe After Effectsにチャレンジする方もたくさんいらっしゃいます。

 

関連:After Effects(アフターエフェクト)を学べるおすすめオンライン講座・スクール6選【初心者向け】

 

2. 本格的なエフェクトや合成を使ったプロの動画制作ができる

Adobe After EffectsがPremiere Proと大きく違うことは、本格的なエフェクトや合成を使ったプロの動画制作ができることです。

 

Adobe After Effectsには、Premiere Proと異なり、3Dツールを使ったコンポジット(合成)に長けており、3DCG動画などに数多く活用されています。

 

Premiere Proもプロの現場で利用されていますし、さまざまな動画編集シーンで活用されていますが、After Effectsは3DCG動画など、さらに高度な動画を制作できるイメージです。

 

それこそ、ハリウッドなどの映画で利用されているような迫力ある映像も、After Effectsを使いこなせば制作できます。

 

After Effectでエフェクトや合成をつけるイメージ動画はこちら↓

 

上記動画の映像のようり、動画に合成や特殊効果をつけることで、プロのハイクオリティな動画を制作できるのが、After Effectsの特徴です。

 

3. 白紙の状態からでも動画を作り出せる

Premiere Proはすでにある映像・画像・音声を重ねて動画を編集していくのに対して、After Effectsは元なる素材がない「白紙の状態」からでも、動画/映像を作り出せることが特徴です。

 

動画編集・映像制作に関することはなんでもできるといっても過言ではないのがAfter Effectsです。

 

とはいえ、After Effectsの本質は加工がメインなので、Premiere Proと併用することで、動画制作・編集が効率的になります。

  1. 動画の全体的な流れをPremiere Proで作成
  2. シーンごとの細かな合成やエフェクトをAfter Effectsで制作

こんなイメージで活用されることがおすすめです。

 

関連:アフターエフェクトの値段や安く購入する方法!買い切り・無料版も解説

 

まとめ

Adobe Premiere ProとAdobe After Effectsは、それぞれ得意なことがあり、最終的にはどちらもできるようになることがおすすめです。

 

中でも難易度はAdobe Premiere Proの方が低いため、未経験・初心者であればAdobe Premiere Proから始めると、ムリなく動画編集・映像制作をスタートできます。

 

Adobe Premiere ProはYoutubeの動画編集でも利用されているため、短期で副業収入を得たい方にもおすすめです。

 

以上、Adobe Premiere ProとAdobe After Effectsの違いの比較でした。本記事が少しでも読者の皆様の参考になれば幸いです。

 

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この記事を書いた人

Movie Works編集部は、動画編集・映像制作で長年の経験を持つ現役動画クリエイターや動画マーケター、クリエイターのキャリアに精通した転職エージェント出身者で構成されています。

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