「動画編集者にPhotoshopって、そもそも必要なの?」
「動画編集でPhotoshopを使ってできることってどんなことがあるの?いまいちイメージが湧かない…。」
このように動画編集でのPhotoshopの必要性や使い方を知りたいと思っていませんか?
Photoshop(フォトショップ)は、Adobe社が提供しているデザインソフトです。動画編集者というとAdobe Premiere ProやAdobe After Effectsといった動画編集ソフトが一般的です。デザインソフトであるPhotoshopを学んだほうが良いのか、初心者だと特にわからないですよね。
結論からお伝えすると、動画編集の作業でPhotoshopは必ずしも必要ではありませんが、動画編集者でもPhotoshopを学んだほうが良いです。
この記事を読めば、なぜ動画編集者にPhotoshopが必要なのか、どんなことができるのかなど、どうやって学ぶと効率的かが全てわかりますよ。現役クリエイターの視点でわかりやすく解説しますね。
動画編集にPhotoshopは必要?身につけるべき3つの理由
冒頭の通り、動画編集の作業でPhotoshopは必ずしも必要ではありませんが、それでも身につけておくべきです。その理由は大きく3つあります。
- 請けられる仕事の幅が増える
- 結果として単価アップ・収入アップにもつながる
- 受注経路を複数作ることもできる
1. 請けられる仕事の幅が増えるから
動画編集者がPhotoshopを学ぶ大きなメリットは「請けられる仕事の幅が増えるから」です。
一般的な動画編集者の仕事は「動画の編集」「動画の制作」がメインとなります。これらの仕事は、Adobe Premiere ProやAdobe After Effectsなど「動画編集ソフト」を使えるようになれば請けることができます。
一方、Photoshopを使えるようになると、できる仕事が上記以外にも増えます。
動画編集者がPhotoshopを身につけて請けられる仕事
代表的なのは「サムネイル制作」です。
サムネイルとは、Youtubeのそれぞれの動画のトップに出てくる画像のことです。下記の赤枠の画像ですね↓
一般的にYoutubeの動画編集を依頼したい企業は「動画の編集作業」だけでなく、「サムネイル作成」も動画編集者にまとめて発注したい意向があります。Youtube動画には、動画の中身だけでなく、サムネイルも絶対に必要だからです。
そのため、多くの企業は編集作業は動画編集者、サムネイル作成はデザイナーに発注しています。ですが、それぞれ分けてしまうと、依頼工数やコミュニケーションコストも相応にかかります。
動画編集者としてPhotoshopを使えるようになれば、上記のようなクライアントから動画編集案件とサムネイル作成をまとめて受注できるようになります。
実際に私も動画編集に加えてPhotoshopを学んだことで、編集作業とサムネイル作成を一緒に受注できるようになりました。
このように、動画編集に加えてPhotoshopを身につけると、請けられる仕事の幅が増えるメリットがあります。
2. 結果として単価アップ・収入アップにもつながるから
動画編集者がPhotoshopを身につけることで、結果として案件の単価アップにもつながります。
なぜなら、動画編集者がPhotoshopを学んでサムネイル作成も一緒の受注する手法は、一般的なビジネスにおける「クロスセル」として、単価アップにつながる王道手段だからです。
ビジネスにおいて単価アップをする方法は「アップセル」と「クロスセル」という2つの方法があります。
アップセルとは「同じサービスの中でグレードを上げた上位プランを提供する単価アップ方法」です。例えば動画編集であれば、月5件納品の動画編集プランから月10件納品の動画編集プランを提案するような方法です。
クロスセルとは「今のサービスに加えて違うサービスも提案する単価アップ方法」です。例えば動画編集であれば、動画編集作業に加えて、サムネイル作成も提案する方法です。
当然ながら、巻き取れる仕事の範囲が増えれば増えるほど、案件単価は高くなります。動画編集者がPhotoshopを身につけると、このように案件単価アップ・収入アップにも直結するのです。
3. 受注経路を複数作ることもできる
さらに、これはあまり知られていないメリットですが、動画編集者がPhotoshopを身につけることで、受注経路を複数作ることができるようになります。
受注経路とは、どのようなルートで受注するかです。
一般的な動画編集者は「動画編集作業」を受注することがルートです。先ほど紹介した単価アップの事例は、動画編集を受注して、クロスセルとして「サムネイル作成もできますよ。一緒に任せてくれませんか?」と提案する方法でしたね。
逆に考えると、Youtube動画のサムネイル作成案件に応募して受注し、その後に「動画編集作業もできますよ」と提案をして、編集作業を巻き取ってしまうルートも考えられます。
このルートは、他の動画編集者がほとんどやっていないルートです。一般的な動画編集者はクラウドソーシング等の「動画編集案件」から応募するからです。
- 一般的な受注ルート:動画編集案件を受注する→サムネイル作成も一緒に提案して受注する
- 追加で増える受注ルート:サムネイル作成を受注する→動画編集案件も一緒に提案して受注する
このように、動画編集者がPhotoshopを身につけると、実はいろんなメリットがあります。動画編集作業で必ずしもPhotoshopは必要はありませんが、身につけておくといろんな場面が有利になりますよ。
関連:動画編集者はWebデザインも学ぶべき3つの理由【方法も解説】
Photoshopを使ってできること
Photoshopとは、すごくわかりやすくいうと「画像の加工」が得意なソフトです。画像や写真の加工がとにかく得意なPhotoshopですが、具体的にできることは次のようなものがあります。
- 画像の一部を消す
- 画像の色を変える
- 画像の一部を移動させるなど
例えば画像の中にゴミが映ってしまったら画像の一部を消すことができますし、画像の色調を変えること(明るくしたり、暗くしたり、色味を変えたり)もできます。画像に関するあらゆることはPhotoshopを使えばできます。
関連記事:Photoshopの値段・価格や安い購入方法!無料版や買い切り版を解説
動画編集においてPhotoshopでできること
Photoshopでできることは画像加工に関連したものがほとんどですが、ここでは「動画編集においてPhotoshopを使ってできること」をまとめます。
サムネイル作成
先ほど事例で紹介したサムネイル作成は、動画編集においてPhotoshopを使ってできることの代表邸です。
例えばYoutubeの動画編集案件をメインで行っていきたい方であれば、動画の編集作業に加えて、動画のサムネイル作成も一緒に受注できるようになり、結果として単価アップや収入アップにもつながります。
動画編集の作業(Photoshopの機能を使った編集作業)
Photoshopは画像加工のソフトですが、実は動画編集用のワークスペースも用意されており、モーションを選べば動画編集作業もできるのです。
大前提、動画編集を仕事にするなら、Adobe Premiere ProやAdobe After Effectsといった「動画編集ソフトを使うこと」がおすすめです。
とはいえ、Photoshopでも以下のような編集作業ができることを知っておいて損はないでしょう。
- 動画のトリミングと切り分け
- 複数の動画のつなぎ合わせ
- アニメーション動画の作成
- 動画に補正や効果を入れる
動画のトリミングとは動画の最初と最後をカットする作業であり、切り分けとは動画の任意の部分をカットし、必要な動画を残す作業です。複数の動画のつなぎ合わせとは、トリミングや切り分けを行った複数の動画素材をつなぎ合わせる作業です。これらができることで、素材となる動画を良い感じで編集できます。
加えて、簡単なGIFアニメーションを作成することもできますし、編集した動画に補正や効果を入れることができます。例えば動画をノスタルジックな色調に変化させたり、動画にテロップ・字幕を入れるなどですね。
このように、Photoshopの動画編集機能を使えば、上記のような簡単な編集作業もできます。
とはいえ前述通り、動画編集作業をするなら動画編集ソフトを使ったほうが良いです。Photoshopでの動画編集は、あくまで趣味の範囲程度で考えておくと良いですね。
関連記事:Photoshopの値段・価格や安い購入方法!無料版や買い切り版を解説
動画編集者がPhotoshopを身につける効率的な方法
動画編集者にとってPhotoshopを学ぶ意味は大きいですが「どうやって学べばいいかわからない」という方が多いと思います。
ここでは、動画編集者がPhotoshopを効率的に身につける方法をステップ形式で解説しますね。
- Photoshopの基本的な使い方を学んでみる
- Photoshopを使って簡単な制作物を作ってみる
1. Photoshopの基本的な使い方を学んでみる
まず初めに、Photoshopの基本的な使い方から学んでいきましょう。Photoshopを勉強する方法は大きく3つあります。
- 「動画編集スクール」で動画編集+Photoshopをまとめて身につける※動画編集をまだやったことない方はこの方法がおすすめ
- 「Photoshopスクール」でPhotoshopを集中的に学習する※すでに動画編集ができる方はこの方法がおすすめ
- 「独学」で頑張って勉強する
動画編集を学んだことがない方は、動画編集スクールでPhotoshopもまとめて習得しよう
一番おすすめは「動画編集スクール」を使い、動画編集とPhotoshopをまとめて身につけることです。
質の高い動画編集スクールでは、カリキュラムの中でAdobe Premiere ProやAdobe After Effectsといった動画編集ソフトに加えて、Photoshopなどのデザインツールも学べるようになっています。
特にPhotoshopの学習においては「動画編集者に必要なPhotoshop」に絞って学べるため、無駄なことを学ぶことなく、最短ルートでPhotoshopを学ぶことができます。
「動画編集スクールってお金かかるよね?そんなに余裕はないから、独学でも良いかな」と感じるかもしれませんが、最近は低価格で受講でき、品質も高い動画編集スクールもあります。最近は動画編集スクールの数が非常に増えており、スクール間の競争環境も激しくなっており、低価格で高品質なサービスを提供しようとするスクールが増えているんですよね。
参考までに、「安い上に本当に質が高い動画編集スクール5選【料金相場も解説】」の記事では、低価格で受講でき、Photoshopも学べる動画編集スクールを厳選しているので、参考にしてみてください。自宅から受講できる安いオンラインスクールもありますよ。
動画編集をすでにやっている方は、Photoshopを集中的に学べる講座やスクールを利用しよう
一方、中には「動画編集はもう学んでいて、Photoshopを集中的に学びたい」という方もいるでしょう。その場合、動画編集スクールには「動画編集のカリキュラム」も含まれているため、その分だけ割高になってしまいます。
ですから、Photoshopを集中的に学びたい方は「Photoshopを学べるスクールや講座」を利用することがおすすめです。
Photoshopに絞ったスクールや講座であれば、すでに学んできた動画編集に関してはカリキュラムに含まれておらず、その分安くPhotoshopを学ぶことができます。
「Photoshop/Illustratorの集中講座・スクールおすすめ6選!オンライン・初心者OK」の記事でPhotoshopを集中的に学べる講座やスクールをまとめているので、参考にしてみてください。
2 .Photoshopを使って簡単な制作物を作ってみる
Photoshopの使い方をスクール等で学んだら、簡単なもので良いので、実際に制作物を作ってみましょう。
「制作物なんて作れないよ」と不安に感じてしまったかもしれませんが、大丈夫です。ここまでのステップでPhotoshopの使い方は十分マスターできる上に、Photoshopはそんなに難しいものではないからです。
動画編集者はPhotoshopを使って「サムネイル作成」をやってみよう
動画編集者にとって一番おすすめの制作物は「動画のサムネイル」を作ってみることです。動画のサムネイルを作れるようになれば、それだけでも仕事に直結します。このステップで簡単でも良いのでサムネイルを色々作ってみると、今後の仕事の幅が広がります。
ちなみに、先ほど紹介した動画編集スクールやPhotoshopでは、カリキュラムの中で制作物作りまで一体的に経験できます。不安であれば、スクールでプロの講師からサポートを受けつつ、制作物作りにチャレンジすることがおすすめです。
まとめ
記事の内容をまとめます。
- 請けられる仕事の幅が増える
- 結果として単価アップ・収入アップにもつながる
- 受注経路を複数作ることもできる
- Photoshopの基本的な使い方を学んでみる(動画編集とPhotoshopをまとめて学べる動画編集スクールか、Photoshopに絞って学べるPhotoshop講座がおすすめ)
- Photoshopを使って簡単な制作物を作ってみる(おすすめはサムネイル制作)
動画編集者がPhotoshopを身につけると、控えめにいってもメリットが大きいです。習得までに時間がかからず、仕事の幅が広がったり、収入アップに直結するスキルです。
だからこそ、この記事で紹介した方法でPhotoshopを学ぶことを強くおすすめします。